患者アンケート
患者アンケート集計結果
「患者アンケート」を実施して
江崎デンタルクリニック
院長 江崎友大
私は1982年日本の歯科大学を卒業して3年間ある九州の地方の町の開業医に勤務医として働いていました。その時代はまだ虫歯が多い方がたくさんいらしたので、そこでは1日100人~120人の患者さんが来院されていました。医院に一日2~3人出勤する医師がいましたが、歯科医師一人当たり一日に40~50人診るとなるともうそれは大変です。一人あたり5分から10分、長くても20分で診ないと追いつきません。回りのアシスタント達もいつもクリニック内を走り回るほどでした。
もちろん予防歯科というものはありませんでしたので、虫歯で歯を削ったり、つめたりする治療のみしていました。その傍ら毎月1回土曜日、日曜続けて九州から東京まで出てきて当時日本では最先端治療を行う医療施設に通って勉強を続けていました。
1985年に米国に渡米し、1年間は英語だけを学習しその後ボストン大学歯学部大学院に入局しました。
そこで患者さんに直接治療を行って、アメリカ独自の歯科治療の臨床現場を体験しました。
私は前の勤務医時代3年間は歯科医院3~4ヶ所くらい、いろいろなところで働いていました。1つのところは常勤として、後のところは日曜日とか祝日などの日に知り合いの先生から頼まれて、アルバイトとして休みもなく働いていました。そこでまたアメリカの臨床に戻りますが、そのアメリカの現場というものはとても日本の歯科治療現場とはかけ離れていました。
そこでは患者一人ひとりに約45分から1時間かけて治療を行い、患者と話をしながら、余裕を持って治療に当たることができ、治療が終わっても定期的に通う歯のメンテナンスや歯のクリーニングは必ずつきものでした。私は約4年間そこでとても意義のある臨床経験を積み、その後3年間は同じボストン大学で歯科の研究に没頭しました。私は日本に帰国後、最先端の医療を行うある施設で何年か働き、それから自分のクリニックを開設しました。
虫歯や歯周病ではいつも治療の質を高めることに最重要視しておこない、一つも手を抜かない治療を行ってきました。また虫歯で神経を取ったり、削ってかぶせたものは再度虫歯にかからないようにするため治療自体最善の医療を施しました。
しかし虫歯になった歯をそこですぐに削って、いくら高質の治療技術で行っても、値段の高価な材料でかぶせても、患者さんが歯を磨く習慣や技術がなければ、すぐにまた虫歯を作ってしまう、そして治療して歯を治しても、定期的に来院させ専門的な誰か(歯医者や歯科衛生士)が第3者的な目で歯の細かいところチェックしないと虫歯を作りやすいことがだんだんわかってきました。
私はいろいろな歯科治療を経験して、ならば歯を最初から削らないようにしたほうが一番の得策、最良の歯科治療だと考えるようになって来ました。しかたなく歯を削って治したものは今後は絶対虫歯にしたくないという信念をもって臨床に望むべきだと思っています。
それにはメンテナンスを重視していかなければなりません。
私は自分のクリニックを開設する際にこうした信念をもってここまで進んできました。
クリニック待合室、治療室では以前のように1日40~50十人も診るようなとても忙しい医院ではなく、落ち着いた雰囲気にできるよう環境を重視して医院を作り上げました。
今年で12年が過ぎ今回、江崎デンタルクリニックにおいて現在長期、短期に来院されている患者さん含め、ランダムにアンケートをさせていただきました。約150人もの患者さんに実に好意的に協力してアンケートを書いていただき、結果としていろんな改善点や改良点なども見つかったと同時に、患者様から全体的によい評価をいただき患者様の視線というものを再認識する機会が与えられました。
これからも常に緊張感をもって臨床に携わらなければならないという使命感がいっそう強くなった次第です。特に医師の治療や衛生士が行う予防、メンテナンスにも十分理解をしていただいていたことが伺えました。またほとんどの患者さんがメンテナンスの効果を実感しその必要性を正しく認識していらっしゃるように思われました。
それぞれの担当医師や衛生士と患者様の関係もおおむね良好で、医師の治療に対し信頼をいただいていることがわかり、メンテナンスが口腔のケアという意味合いを超えて、日頃のストレスから瞬時解放される癒しの時間と感じている患者さんも少なからず存在しているように思われます。なかでも治療に安心感があると答えてくださった患者様に本当に光栄でうれしい限りです。歯科衛生士や受付、助手のスタッフ対応等にも好意的に感じられていらっしゃる患者さんも実に多くいらっしゃいました。これもスタッフ全員誇りに思っております。
しかし待合室の狭さやガラス張りのため夏、冬の室温の問題等など何人か意見していただき、それらのご意見は今後の課題にさせていただきたいと思います。
それから現在の歯科医療のおかれている現状は厳しく、いずれ、歯科のメンテナンスが保険給付の対象から外される可能性も十分に考えられます。しかし、私たちは、今行っている江崎デンタルクリニックの診療システムが多くの患者さんの利益となることを願っており、またこうした歯科医療を受け入れてくださる多くの患者さんの存在を本当に有り難く感じています。
こうした歯科医療に対してきちんとした価値を認めていただけるように、これからも地域や社会に向けて情報を発信し、このような歯科医療こそが多くの方々の健康を守る力になるのだと言うことを示してゆきたいと思っています。そうした意味では、メンテナンスが重要だと思って自費診療になってもメンテナンスを続けたいと回答してくださった方が多かったことは、私たちの大きな励みとなりました。
これからも、江崎デンタルクリニックは多くの患者さんの健康を守る取り組みを継続してゆく所存ですので、今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
平成21年6月


